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【イベント報告】インターンシップから描く理工系女子のキャリア

取材日:2015年12月

2015年12月12日(土)、『インターンシップから描く理工系女子のキャリア』 が開催されました。企業や大学院大学で活躍する理工系出身の先輩や企業の担当者と、インターンシップや研究活動、留学、進学、就活など様々なキーワードから理工系女子のキャリア選択について考える時間となりました。

1部:先輩理工系女子 × 理工系女子学生

パネルディスカッション パネル01

【写真】(左から)宇佐美さん、永松さん、今成さん、小川さん

 パネリストには、グーグルから小川安奈さん(情報系修士)、フューチャーアーキテクトから宇佐美恭世さん(数学系学士)、イーブックイニシアティブジャパンから永松美季さん(建築系修士)、レイヤーズコンサルティングから今成深雪さん(生物系修士)をお迎えいたしました。大学院出身者、学部出身者、入社1年目、入社2年目、休学経験者、転職経験者、文系就職者など異なるバックグラウンドを有する4人のパネルディスカッションの様子をお伝えいたします。

インターンシップ・大学院進学・就職活動・転職について

小川多くの理工学部の皆さんが一度は悩む「就職」もしくは「大学院進学」について、小川さん(グーグル)も考えたそうです。そして自分の中にある「研究室でもう少し頑張って、自分で何かひとつつくりだしたい」という思いに気づき、大学院へ進学。大学院ではビッグデータについて研究をされ、この経験を自分のキャリアにつなげていくならば、博士号に進むよりも、ビッグデータをたくさん有している企業への就職が面白いと考え、大学院卒業後はグーグルへの就職を決めたそうです。

 小川さんならではの「自分にあった就職先をどうやったら見つける」ための尺度として、「一緒に働いて楽しい会社であるか、成長できるか、また面接官の質問がおもしろいか、楽しいかといったことを大切にしてきました。」とお話されていたことが大変印象的でした。

 宇佐美同様に、宇佐美さん(フューチャーアーキテクト)もその分岐点(就職か進学か)を迎えたとき、これからどのような進路が自分には適しているのか、また技術だけでやっていけるのかなど、自分で色々と決められなくなって前に進めなくなった時期があったそうです。そこで、休学か留学か思い悩み、結果1年休学することを決め、自分の将来にとって何が大事かを拡げて考える時間を設けたそうです。休学中は、自分が興味ある企業に連絡を取り、長期インターンをしたいという思いを伝え、その扉を開いたそうです。

 永森さん永松さん(イーブックイニシアティブジャパン)は、就職をする際に2つのことを大切にしたそうです。①新しい価値を創出できるか ②20代のうちに成長できるか ということです。このようなマインドセットを軸に就職活動をされた永松さんは、理系就職ではなく、ベンチャースピリットにあふれる大手情報会社に文系就職をし、その後やはり「将来的にベンチャー(100名規模)で働きたい、経営者の近くで働きたい」という思いを温めつづけ、現在の会社に転職され、新たなビジネスの仕組みづくりをしたいと奮闘中ということです。

 今成今成さん(レイヤーズコンサルティング)は、大学院のとき、このまま研究を続けるかを考えた。その時、専攻は生物系だったが、研究系ではなく、システムエンジニアに興味を持つようになり、システムエンジニアを経験できるインターンをされ、その会社に就職。しかし、システムエンジニアという仕事をする中で、経営に近い仕事をすることに興味を持つようにあり、コンサル業務に挑戦したいと思うようになり、現在の会社に転職をされました。

  学生からの質問

異なる専攻、異なるキャリア選択をしてきた先輩たちの話は大変刺激的だったようで、パネルディスカッション終了後には多くの質問が飛び交いました。

 質問「エントリーシートは何社くらいだしましたか?」

「40社~50社。なんでそこを受けるのか自分でもわからない企業に送ってました。」「5-6社。行きたい会社をとことん研究し、会社や面接官が何を求めているかを考え、受ける会社とちゃんと会話ができるとことまで準備をしました。」「200社は説明会に行ったけれど、エントリーしたのは50社程度。」といった、とても生々しい、ココでしか聞けないようなリアルな回答をいただきました。

 質問「入社前と入社後のGAPについてはどうですか?」

「研究からの開放感がすごい」「週末も研究・研究の日々だったので、原則平日しか働かなくていいので、思ってたより働かないんだなーという印象」といった答えに、会場全体が「なるほどーーー」と相槌をうちました。

質問「女性として働いて、嫌な思いをすることはありますか?」

「顧客によって得なときと損なときがある。」「女性が少ないので、得することしかない。」という答えや、「技術系は働くスタイルに柔軟性がもちやすく、自分でライフスタイルを設計できる。」など、さきほどの研究室からの解放という返答に続き、理系女子ならではの「あるある話」で盛り上がりました。

  質問「転職を決断するときは、どのような感じなのでしょうか?」

「不満な気持ちだけでは、転職する原動力にはならない。」「ポジティブな気持ちがないと転職はできない。」と、転職経験者である永松さん、今成さんからお答えいただきました。昨年のイベントで「企業を選ぶ時には、転職も視野にいれて就職活動をされたのか?」という質問がありましたが、新卒の就職活動のときから「転職」というキーワードも気になっているようですね。

部:社会人として活躍中の先輩理工系女子&企業担当者

”ぶっちゃけ”座談会

座談会_04企業担当者+理系女子の先輩に、とっても近い距離で、具体的な質問がたくさんできる場です。今回の参加企業は、グーグルフューチャーアーキテクトレイヤーズコンサルティングイーブックイニシアティブジャパンそしてアカデミック領域から沖縄科学技術大学院大学

 参加者はそれぞれの企業・組織から、事業内容や仕事の内容、そしてインターンシップの開催予定などを聞きます。知っている会社、聞いたことはある会社、初めて知る会社との出会いの中で、参加者は次から次へと質問をし、それらのひとつひとつに担当者が丁寧に答えるという、かなり濃密な時間となりました。

「インターンシップをどう就活につなげていくか」「文系就職について」といった質問が多く聞かれました。

レイヤーズコンサルティングの担当者の方からは、「私の妻も理系女子で、現在も子供を育てながら働いています。その点でも皆さんのご相談に答えられると思います」と温かい言葉もいただけました。

参加者のコメント】

実際に働いている女性のお話を聞かせていただける機会はあまりないので、とても貴重でためになりました。また、どのように就活をしたのかなど、私自身が現在悩んでいたことでもあったので、今後を考えていく上でとても参考になりました。(中央大学理工学部人間総合理工学科)

 少人数制で普段あまりきけないような質問ができたり、実際の会社の雰囲気を知ることができたりと、とても貴重な体験ができ、学ぶことが多かったです。実際の会社の雰囲気や働いてみて感じることというのは意外なことも多く、とてもためになりました。(中央大学理工学部応用科学科)

 インターンシップに参加したいと思っているのですが、どちらの企業にいつごろ参加すれば良いのかわかりません。今日お話を伺った企業を参考にしたいと思います。(中央大学理工学部応用科学科)

 あまり就職をされた方の話を聞いたことがなかったので勉強になりました。いろいろなお話をきくことができたので今後自分がどうしたいのか考えていく上で参考にさせていただきたいです。(津田塾大学学芸学部情報科学科)

 悩んでいることや不安なことについて、様々な企業の方からアドバイスをいただけて、とても良い機会と成りました。(津田塾大学学芸学部情報科学科)

 今まで考えたことのなかった仕事について知ることができた。院進学などについても質問することができた。和やかな雰囲気だった。(中央大学理工学部物理学科)

 様々な季語湯と近い距離で話すことができ、とても貴重な体験だった。また、イベントの雰囲気も固くなく楽しい時間を過ごすことができた。(筑波大学情報学部)

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