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一夜限り!青い光降り注ぐ皆既月食と夜桜との共演!

夜桜トリミング2015年4月4日土曜日、約半年ぶりに日本中で見られる皆既月食が現れます!この時期ということもあり、夜桜との共演に胸を高鳴らせる人も多いです。半影食(半影は薄い陰なので、目で見ただけでは月が欠けているかは、はっきりわかりません)の始まりは17時59.7分、部分食の始まりは19時15.4分、皆既食(月がはっき欠けたように見えます)の始まりは20時54.2分からです。皆既食の終わりは21時06.4分と約12分間にわたり皆既月食が見られ、最大のピークは21時00.2分であると考えられています。見逃せませんね。

皆既月食って何?

皆既月食とは、太陽の光によってできる地球の影に月が入るときに起きる現象であり、満月の時のみ観測できます。つまり、太陽-地球-月が一直線に並びます。丸い満月がうす暗くなった後欠けはじめ、やがて赤黒く輝き、また丸い満月に戻っていきます。

月食しくみ

【写真出典】国立天文台

このように地球の影の中をつきが通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見える現象が「月食」です。

皆既月食中の月の色

皆既月食中の月の色は、実はいつも同じではありません。皆既食中の月の色はいつも同じではありません。大気中にチリが少ないと大気を通り抜ける光の量が多くなり明るいオレンジ色に、逆にチリが多いと大気を通り抜ける光の 量が少なくなり、黒っぽく見えます。

ターコイズフリンジ(ブルーバンド)

今回皆さんにもう一つ注目して観測してもらいたいことがあります。この写真の月の明るい部分が青く光っています。これは、今回特別に日本中で観測することのできる、ターコイズフリンジ(ブルーバンド)と いうものです。太陽光が大気圏で屈折する時、青い光や紫色の光は波長が短く散乱してしまい、赤い光は波長が長く散乱しづらいため、そのまま屈折して本影内 に入り、月は赤黒く光ります。しかし、大気圏の中の成層圏の中のオゾン層も太陽光が通過するため、オゾン層が赤い光を吸収し本影の縁に沿って青い光が月を 青く光らせるのです。

トリミング

【写真出典】鹿角平天文台通信

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【写真出典】AstroArts:片山 徹氏

皆既月食の観察のしかた

1)月の位置を確認しておこう

月が大きく欠けてしまってからでは、月を探すのが難しくなります。なので、月の位置を早めに確認しておきましょう。

2)肉眼でも観測できますが、双眼鏡・望遠鏡があるとベター

月食は、肉眼でも十分観察できる天文現象ですが、双眼鏡や望遠鏡を使うと、地球の影が月面のクレーターや海を横切って移動していく様子などが観察ができます。

次回日本で見られるのは3年後の2018年の1月31日。夜桜と一緒となると、なんと28年後の2043年3月25日。今回の月食はちょっとした豆知識をもって観測できると、より一層楽しめると思います。夜桜と皆既月食の共演がみられるよう、天気に恵まれることを心から祈りましょう♪

桜と皆既月食の共演を自宅でバーチャルで楽しむ!

さくらトリミング国立天文台が皆既月食のライブ映像を配信予定です。 https://www.youtube.com/watch?v=06Zqy

その他、皆既月食の詳しい解説については、是非国立天文台のホームページを訪問ください。http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20150404-lunar-eclipse/

 

ライター:加藤萌玖(東京学芸大学附属高等学校)

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