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ミス理系コンテスト2015グランプリ受賞者:金田彩佳さん的後悔しない進路選択!

学生編金田彩佳さん 大阪大学工学部工学研究科応用化学専攻修士1年

大阪府出身。国立大学附属高校から一年の浪人生活を経て志望校である大阪大学工学部応用自然科学科に入学。2015年4月、同大学工学部工学研究科応用化学専攻に進学。研究テーマは、がん細胞に特異的に存在しているタンパク質について。

取材日:取材日2015年11月

2015年9月、学生団体CURIEが主催するミス理系コンテスト2015で見事グランプリを受賞された金田彩佳さんにお話を伺ってきました。

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中高時代

ミス理系グランプリおめでとうございます!! コンテストで披露された書道の腕も素晴らしかったですが、世界各国を弾丸&貧乏旅行で楽しんだりと、大変エネルギッシュな方という印象を受けました。学生(中高生)時代から学業だけでなく、様々な活動を楽しむタイプだったのですか?

部活は中高ともテニス部でした。自主自立を重んじる学校だったこともあり、体育祭、文化祭、修学旅行などの行事すべてを自分たちが主導で進めていくので、学校行事にも力を注いでいました。

例えば、体育祭は縦割りで1・2年生が応援団というものを結成し、体育祭の中盤に応援披露というものを行います。団長を中心にして曲決め、ダンスの振り付けや陣形、衣装などすべて自分たちで考えます。

私はダンス未経験者でしたが、制作という団長と一緒にダンスを考え、1年生や他の2年生の人たちにダンスを教える役をしていました。経験者の子たちよりダンスを習得するのが遅いので、人よりも多く練習して人に教えられるように頑張りました。またダンス未経験者だからこそできること(気持ちがわかるのでほかの未経験者にわかりやすく教えるよう努力したり)していました。朝練・昼練・放課後練習と応援団漬けの日々で、ぶつかることもありましたが終わってみるととても充実した毎日だったなと思います。

縦割りの体育祭、特に応援団は燃えますよね。充実した学校行事に積極的に参加されていた様子が伝わってきました。ところで文理選択はどのようにされたのでしょうか?

物理が苦手でしたが、それ以外の科目で特にこれが得意というのはありませんでした。塾については、中学では行っていませんでしたが、高校では数学・英語のみ塾で勉強しました。理系を選んだ理由は、文理選択で迷っていてどちらかといえば理系科目が苦手だった私ですが、親友に相談したところ、「迷った時は自分が難しそうだと思う道を進めばいいと思う」というアドバイスをもらったからです。理系の中でも工学系に進もうと思ったのは高校の時にした化学実験が楽しかったからです。単純に何で液体を混ぜると色が変わったりするのかを知りたいという好奇心はありました。でも単純な好奇心だったので何学科でこれが学びたい!というのはありませんでした。

大学受験

大学受験について教えてください。

サムネイル国立大学1本に絞って受験しました。最初の年は第一志望の学科は不合格で、第2、第3志望の学科は合格していたのですが、自分の希望の学科へ進みたいと思い、浪人しました。両親も後悔しない進路を選びなさいと応援してくれました。ただ、家から通える範囲の大学という要望があったでの、関西圏の大学に絞って受験しました。

「後悔しない進路選択」のために「浪人」を選択されましたが、浪人時代のことについてお話しください。

予備校に通い始め、他の人のレベルにとてもついていけないと最初感じていましたが、ゆっくりですが伸びてきて、第一志望の大阪大学工学部の応用自然科学科に合格することができました。一緒に1年間頑張ることで友達が出来たこと、苦労を共にした分仲は深まったと思います。わからないことがあれば友達に聞いたりしていました。先生は捕まえるのに時間がかかったりするので、、、また人に説明することによって自分の理解度も深めることが出来るのでいいと思います。

後は一つの目標に向かって1年間頑張り続けることってなかなかないと思うので、(そうしないといけないような状況だとはいえ)1年間努力し続けて頑張り切ったという経験は貴重な財産になっていると思います。浪人の一年間はしんどかったけど、頑張った分必ず自分に返ってきたこととこんなに勉強に向き合えたのは良かったと思っています。

「ゆっくりですが伸びてきて・・・」というお話でしたが、具体的な勉強方法を教えてください。

成績が伸びなくても焦らないことです。浪人は一応すべてを一通り習っている状態なので自分の抜けている穴(苦手)をどれだけ埋められるかという果てしなく地味で根気のいる勉強が必要です。最初は勉強している量に対して思うような成績が取れず「なんで?!」と思うかもしれませんがサボっていなければ確実に前へは進んでいるので。

 高校生の時と変わらず理数系は復習メインで習った問題は解けるようになるまで解く(1・2冊の問題集を何回もする)、文系科目は予習メインでどんどん知識を入れていく(どんどん新しい問題集をする)方法で勉強しました。

 理系科目に関して言えば解き方にある程度のパターンがあるので解法を覚えていました。理解することは必要ですが、“大学に合格する”という目的だけなのであれば解答パターンを覚えてしまうのも一つの手だと思います。

 大学時代

大阪大学工学部工学研究科について教えてください。

応用自然科学科1年では一般教養、2年で科学、生物、物理の中から、進路を選択します。3年では研究室訪問をして、研究室決定となりますが、どの研究室に入るかは学生同士で決めていきます。2年からの成績+運(研究室の人数がオーバーした時くじなどで決まることがあるので)で、研究室が決まります。

 私は、タンパク質のX線構造解析(タンパク質の形をレントゲンとかで使われているX線の光をあてることによって調べる)研究室を希望していたのですが、幸いにも希望通りの研究室に入ることができ、その時の研究が今につながっています。

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希望の研究室に入るのに成績だけでなく「運」も必要なんですね。学部学科の雰囲気はどうですか?

工学部全体だと男子9女子1の割合ですが、応用自然科学科は230名中女子が40名と女子比率が高いのです。研究室は男女半々で各学年5名です。理系は忙しいと思われていますが、勉強もするし、遊びもします。時間の使い方は自分次第で、忙しくても充実した日々過ごしています。

研修室ではどのような研究テーマに取組んでいらっしゃるのですか?

『 がん細胞に特異的に存在しているタンパク質の研究』タンパク質を扱っています。所謂タンパク質=食品に含まれるものと考えがちですが、がん細胞の中に存在するタンパク質の研究です。このタンパク質がどのような抗体とくっつくのか、そのくっつき方を調べ抗体の遺伝子を変えでいき、抗がん剤を作ることに結びつけて行きます。抗体ライブラリーというのがあり、がんにくっつくのか、くっつかないのかを調べていて自分の研究通りの結果出たときは大変嬉しかったです。

就職ではなくて、大学院進学をされた理由について教えください。

8海外に行くのが好きで、日本以外の世界を見てきて、こんなに頑張っている人がいるのかとわかり、理系の世界って知られていないことが多すぎるので、一般的に知られていない世界を広げたい、伝えたいという気持ちから、マスコミ関係に絞って就活をしましたが、うまく行きませんでした。そこで研究室1年では、研究もまだまだ充分ではないということで、大学院進学を決めました。今後の就活ではマスコミを含めて今の研究に繋がる仕事を目指します。そこで、 “理系”という一見何をしているのかよくわからない世界でどんな人が研究をしているのか、それはどういう研究なのか、そしてその研究をしている人の素顔や研究への情熱の源は何なのか というようなことを取材やインタビューをして多くの人に知ってもらいたいなと考えています。

金田さん、ありがとうございました。韓国、グアム、台湾、イタリア、(バチカン)、マレーシア、タイ、カンボジア、カナダ、アメリカ、オーストラリア、ベトナム、香港、マカオ、イギリス、フランスなど、多忙な学生生活の中でアルバイトをしては弾丸&貧乏旅行を楽しんでいる金田さんの、益々の活躍を期待しております!

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