カワイイxカガク

自分の思ったこと、感じたことを科学の力で表現する!

早稲田大学 基幹理工学部表現工学科 卒業

学生編上道 寛子 さん

早稲田大学 基幹理工学部表現工学科 卒業

兵庫県出身。公立高校から、早稲田大学基幹理工学部に進学。大学では人間工学に関する研究室に所属。2013年6月の学会では、「特定領域への両眼視差の付加と注意・記憶への影響」を発表。また、理系女子大生コミュニティ「凛」の第2期代表としても活躍。

取材日:2014年3月

2014年3月 早稲田大学基幹理工学部表現工学科を優秀な成績で卒業された上道(かんだち)さん。卒業式には、卒業証書に加えて、基幹理工学 部長優秀賞を授与されました。また、在学中最後のアウトプットとして、Waseda Vision 150 Student Competitionに仲間と参加し、「銀賞」を受賞されました。早稲田大学の未来へとつながる37の提案から選ばれた、栄えある銀賞です。そして、4 月からは大手通信会社で新しい一歩を踏み出されます!

中高校時代

どんな中高生時代でしたか?

どちらかというと「文化系」で、中学の時は生徒会、高校の時は自治会に入って、みんなをまとめながら学校の行事を動かすリーダー的な役割をさせてい ただいていました。例えば文化祭に向けて、色々な役割を担っている仲間や後輩、そして先生方と協力しながらひとつのことを成し遂げていくことが好きで、紆 余曲折しながらも、最終的に「よかったね」「楽しかったね」となったとき、「ここまでやってきてよかった!」って思えるくらい一緒に頑張れる仲間や時間 が、私には宝物でした。

勉強も同じように目標に向かって頑張るタイプでしたか?

そうですね、割と小さい頃から勉強をするのは嫌いじゃなかったですね。

どんな科目もバッチリだった?!

いえいえ(笑)。理科と数学は好きだったんですが、社会と国語は苦手でしたね。

理系科目を好きになったきっかけを教えてください。

数学を好きになったきっかけは、6年生の終盤に入った数学の塾ですね。その先生が本当にわかりやすくって、学校で習うようなことを教えてくれるだけじゃなくって、数学を応用した頭の体操のような問題を出題してくれるんです。

例えば、図形問題では、教科書には平面的に描いてあるので、実際にどういう形なのか簡単には想像できないことがありますよね。その塾では、その平面の図形 を立体にしたものを準備しておいてくれて、「この図形は実際には展開するとこういう形になるから、求め方はこのように考えないといけないんだよ」っていう のを先生が見せてくれるんです。
問題の解き方、考え方をキチンと理解することで、実際に応用した問題が出されたときに、自分で解ける。解けるから楽しい。この塾には、6年生から大学受験までお世話になりました。そして数学の本当の楽しさを教わりました。

苦手な文系科目はどうされていたんですか?

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ひとつ得意な教科があると、他の教科によって平均点を大幅に下げたくないという意識が湧いてきて、頑張らなくてはという気持ちがあって、たまたま高 2-3の時の担任が国語の先生で、おすすめのテキストを紹介してもらったり、わからないところは先生や姉に聞いたりしながら、なんとかついていくっていう 感じでした(笑)。

 

高校生の頃、描いていた将来像はありましたか?

全然想像できていなくて、ただ理系科目が好きっていうだけで理系の道に進めればと漠然と考えていました。なので、高3で進路選択があったときに、困りましたね(笑)

同級生はどうでしたか?

高2から理系クラスになったんですが、数学や理科の先生になりたいという先生志望や、医者、看護師、薬剤師になりたいと考えていた人が、割と早めに コツコツと勉強を始めていた印象はありましたが、それ以外の理系選択の人が「これになりたいっていう」具体的な話は、あまり聞いたことがなかったですね。

進路選択

志望校選択について教えてください。

関西圏にある大学の理系学部で、数学と物理が学べればなって漠然と思っていただけで、冊子を見ても、全然ピンとくる志望校に出会えない日々が続いて いました。そんな時に、担任の先生からいくつかの大学・学部を紹介してもらい、その中に早稲田大学の基幹理工学部があり、そこでの一年目は学科を選択する 必要がないという事を知りはじめてピンときた感じがしました。
そして、何よりも魅力的だったのが、表現工学科があったことです。小さい頃から、芸術に関心があり、エレクトーンや書道をずっとやってきました。映像を観ることも大好きでした。自分が思ったこと、感じたことを形にして相手に伝えることができるたらステキだなって。

受験勉強はどのようにされたんですか?

指定校推薦で進学しました。しかし、実際に自分が推薦を受けられるか最後まで不安でした。そのため、センター試験を受けるための受験勉強をしていま した。苦手な社会も国語も「やるしかない!」ので必死やっていましたね。その勉強は、秋に指定校推薦で合格をいただいた後も、先生からの指導もあり、セン ター試験受験のために続けました。

大学時代

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早稲田大学基幹理工学部について教えてください。

早稲田の理工学部には、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部の3つの学部があります。全部に理工領域に関係がある学科があります。私が在籍す る基幹理工学部では、1年生の間は、物理も、化学、数学も幅広い理工系分野を履修し、2年生になるときに、希望学科を、第1希望から第3希望まで提出しま す。

希望通りの学科に入れましたか?

はい!表現工学科は少人数の学科なので、成績に加えて、学科のための課題と面接が課せられるので、1年生のときは、必死で勉強をしましたね。

表現工学科には何名くらい在籍しているんですか?

基幹理工学部には6つの学科があり、約560名在籍していますが、私の学年で表現工学科にいるのは47人です。

晴れて基幹理工学部に合格しても、希望通りの学科に入れないこともあるんですね。

そうですね。ただ、2014年度から入試方法が変わっているので、希望されている方は最新の入試情報を確認されることをオススメいたします。

表現工学科ではどんなことが学べるんですか?

2年生までは研究室配属はないので、映像ことや音楽のことなど、表現工学科のなかで色々なことを広範囲に学びます。そして、3年生からいよいよ研究室配属になります。

今度も第一希望から第三希望まで出す?

はい。2年生の間に各研究室を回るという授業があって、その参加率や研究への興味関心、成績などに基づいて先生たちが話合って決められているようです。各研究室には一学年2~11名という少人数なので、気軽に先生や先輩にも研究の相談ができるという恵まれた環境です。

研究内容

研究内容について教えてください。

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私は人間工学を学べる研究室に配属されました。この分野では、媒体や映像、その他のモノを適切に作るためにはどうすればいいのかを分析します。人間 に生じる疲労や反応を、実際に機械を使って測り、解析して、その結果をもとに、更に人間に優しいプロダクツにするためには、どのようなコンテンツをつくる べきかまで考えます。
私は、映像の作り方やコンテンツづくりだけでなく、既存のものを、より人間に親しみやすいものにするために、理系の知識を用いて考えることにやりがいを感じます。

立体映像(3D)をより快適に見えために、どうすればいいかを考えるということ?

映像を立体にするだけで面白いという時代ではないと思うんですよね(笑)「3Dを見続けていると疲れる」という反応を聞いて、「なんでだっけ?」という疑問から始まるんです。疲れちゃうっていうことは、絶対改善すべきことがあるんです。
今あるものを、より快適なものを目指すには、感覚だけではなく数字で考えた方がより現実的なものに近付けるのではないかと思うんです。

就職活動

進学か就職か悩まれましたか?

悩みました。なので、仕事って具体的にはどういうことをするところなのかを知るために、3年生の夏、「表現をする」をキーワードに、広告、出版、通信の3社でインターンシップ経験させていただきました。そして、就職をすることに決めました。

どのような会社に就職されるんですか?

大学時代、人間工学を勉強してきて、人間がより親しみやすく意思疎通を図るメディアとして、インターネットや携帯が欠かせない世界で育ってきた私に とって、やはり通信業界で働くことに魅力を感じました。これからますます変化していく業界だと思うので、その最前線で、人と人をつなげるための技術を支え る仕事をしていく予定です。

こらからの後輩たちへ、応援メッセージをください。

自分の可能性の限界を設けないでください。やりたいことはどんどんやって、視野をどんどん広げることで、これからできることを広げていって欲しいです。昨日の自分より成長できるっていう意識をもっていると、新しい明日がやってきます。

ありがとうございました。

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