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【イベント報告】ググれ、未来!『社会をもっと良くしたい!』理工系女子学生向け”未来発見“イベントPartⅠ@Google

企業編

[写真]グループワーク:大学1年生から博士課程の女子学生が集まり、学部・学科・学年を超えた10グループに別れ、コンピューターサイエンスを用いた社会問題の解決法についての議論を展開中!

取材日:2014年12月

2014年12月13日開催された『理工系女子とコンピューターサイエンスをつなぐイベント@Google』に参加しました!理工系女子を増や すためにGoogleが行っている取り組みや、Googleで働いている方の考え方、個性的なオフィス内装について等、レポートしていきます。司会を務め てくださったのはアニータボルグ奨学生 の川久保佐記さんです。

社会問題を考えるグループワーク

「What started in a garage?!」オープニングでGoogleの最初のオフィスはガレージだったと話してくれたのは社員のXinmei Caiさん。今でこそ世界的大企業であるGoogleも小さなオフィスから始まったのだというお話を聞くと、自分たちにも何かできそうな気がします。まずはさっそくグループワーク!進行はRobogals Tokyo大橋匠さんと大塚響子さんです。

大橋君響子ちゃん

 

 

 

 

「今、日本は科学技術イノベーション立国として国際社会で力をつけようとしているの で、理系の研究者に期待がかかっているんです。安倍首相はそのために3つの政策を取っています。1つ目は専門家の中でもトップの人の話を聞くこと、2つ目 は分野を越えて様々な専門家が議論する場を作ること、3つ目は国民の意見を聞くことです。」と大橋さん。

科学技術がきちんと社会問題に沿っているか、理論と現実と乖離させないために、専門家でない人の意見を取り入れることは重要だそうだ。

というわけで私たち学生でもできること、「社会問題を考えること」をテーマにグループワークに取り組みました。まずは個人で社会問題を列挙し、その 後同じグループのメンバーとお互いが思いついた社会問題をカテゴリー分けし、各カテゴリーに名前をつけました。「カテゴリー分け」と一口に言っても、問題 が起こっている場所(国内、国外、家庭で、公共の場で、等)で分けたり、その問題に関わる人で分けたりとグループによって個性が見られました。

Google社員の方の講演

賀沢秀人さんと秋山有子さんのお二人にお話を伺いました!

1)賀沢秀人さんは東日本大震災のときにクライシスレスポンスに携わり、開発を率いていたエンジニアの一人で す。震災が起こった直後、Googleの中で「何か自分たちにできることはないか」という動きが自発的に起こったそうです。そんな賀沢さんから、社会問題 を解決するためにすべきことを教えてもらいました。

kazawa_1「社 会問題と言っても大きすぎる問題を考えるのでは思考停止してしまって短絡的な解しか出てこない、それではイノベーションも起こりようもないですよね。大き な問題を大きなまま解こうとせず、できることと大きな問題の間くらいにある『頑張ればできそうなこと』を探してみてください。そしてそれが見つかったらが むしゃらにやってください。こういった経験を積むことで、だんだんと『頑張ればできそうなこと』が大きくなっていきますから。途中で失敗したら、失敗した 理由を考えてまたチャレンジすれば良い。Googleは失敗も評価します。逆に怖いのは失敗に気づかないことや、失敗を隠してしまうことですからね。皆さ んが学んでいる科学技術は皆さんの『頑張ればできそうなこと』を広げてくれます。」

なるほど、楽して届くものではなく、ぎりぎりまで背伸びして腕を伸ばしてやっと届くかどうかのものにチャレンジすることが大切なんですね。

2)秋山有子さんからは「未来へのキオク」という取り組みについてお話ししていただきました。これはGoogleマップのストリートビューやユーザーから写真を集め、震災で被害を受けた地域の過去の様子を見ることができるというサービスです。

 akiyama_1「未 来へのキオクは、震災の影響で、家に戻ることはできないけれども故郷の様子が見たい、という現地の方の声を受けて開発されました。震災が起こる前と起こっ た後のストリートビューの画像を比較することでその場所に何が起こったかをひと目で見ることが出来ます。被災の様子を知るだけでなく、故郷の自分の酒蔵を 見て、新たな道を踏みだそう、頑張ろうと思ったんだと話してくださった蔵元の方もいました。そんな風に製品をつかっていただけるなんて、ストリートビュー を世の中に出した時には思いもしなかったことです。テクノロジーは、お金や時間からある程度自由になって、新たな解決策を考えられます。テクノロジーは人 を自由にするんですね。そして、そのテクノロジーをどう使うかは、それを使う人に委ねられているんです。」

オフィスツアー

面白いと噂のGoogleオフィス内を見学しました!六本木ヒルズ高層階ですからとても良い眺めです。まずはカフェテリア、白を基調にしたさわやか な内装です。社内に2つあるカフェテリアでは、和食だけでなく、各国の料理が食べられるそうです。社内にはマイクロキッチンがあります。食べ物のある場所 には人が集まって話も弾みやすいから、だそうです。社内には様々な展示品が置かれていましたが、クリスマスシーズンだったため、ツリーやオーナメントも多 かったです。個人的に面白いと思ったものは、エイプリルフールで実際に作ってしまったアルファベットの代わりに漢字が書かれているとてもキーの多いキー ボード(写真上)でした。

健康にも気を使っているのか、バランスボールやロッククライミング用の壁もありました。

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 解決策を考えるグループワーク

オフィスツアー中に話してグループの中の距離も縮まったところで、2回目のグループワークです。1回目でカテゴリー分けした社会問題の中から、自分 たちが解決できそうな問題を1つ決めてその解決方法を考えます。自分の専門家ら解決できそうなカテゴリーを絞ったり、身近な問題から考えてみたり、具体的 な解決策から先に考えてみたりと、ここでも各グループで個性が出ました。最後にそれぞれのグループで発表をしたのですが、どのグループも鋭い視点を持って いて新鮮でした。

参加した学生さんからも

「話し合いのあとにみんなの専攻を聞いてみると、かなりバラバラで、幅広い分野に友人ができた(Facebookを交換しました(笑)」

「最後にグループごとに発表があったので、グループを越えて交流ができて、多角的な意見に触れることができた」

「まずチームワークから、私にはまったく思いもよらなかった発想に刺激を受けることができました。飛び交う意見を一つに統合していこうとする、話し 合いの工夫を身近に感じられて楽しかったです。問題にすべき社会問題とは、というかなり漠然としたものから、どう現実に落とし込んで解決可能なものにして いくか、発言のたびに地道ながら少しずつ見えてきて。この感覚を持続させたいと思います。」と感想を頂きました。

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最後に

Googleでは女性研究者を増やすため、今回のような理系女子向けイベントの他に、コンピューターテクノロジー分野の女性研究者に奨学金(アニタボルグ奨学金)を出したり、大学1,2年生の女性を対象にしたインターンシップ(STEP2015)を行っています。世界的な企業が理系女性を増やすために活動していることは、現役理系女子としてとても励みになりました!

 

理工系女子学生向け”未来発見“イベントPartⅡ@Google『自分をもっと極めたい!』は、2015年4月18日(土)に開催予定です!イベント詳細はコチラ=>http://kawaiixscience.com/news/2767

  • ライター:廣政 緩子(慶應義塾大学大学院 数理科学専修)

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